幸せかと問われたら

すぐ頷けるように生きていきたい

初めての入院

26歳。
特にどこか痛いわけでも何か症状があるわけでもない。
ただ、嚢腫があるのは本当らしい。なんなら術前検査で追加でポリープも見つかったようである。
手術をするために、今日入院した。



いざ手術となった今もどこか他人事である。
保険屋の知人は「今まで手術したことない」「全身麻酔おっかない」と言った。
そうか、手術はおっかないのか。

そういえば色んな説明をされた。
全身麻酔をして喉から管を通すときに、もしかしたら歯が抜けてしまうかもしれないということ。
手術中にもしかしたらエコノミー症候群になってしまうかもしれないということ。
あと他にもあったが正直忘れてしまった。



幸い命に関わるような病気でもないはずなので、手術に対する恐怖はない。
ただ、これから訪れてくる検尿だの採血だの点滴だの絶食だの諸々が煩わしく感じている。
幸い現代に生まれたので今まで腹を切られたこともなく、どれだけの痛みがこれからあるのかもわからないし、正直やってみないとわからないじゃないか、という思いだ。

何度も看護士さんがばたばたと病室に入ってくるという、すごく現実感のない1日をぼんやりと過ごしている。



でも、これがもし重い病気での入院だったとしたら。私は今どんな思いでいるだろうか。

やっぱりまだまだ死にたくない。こればっかりは執着してしまうものだ。
旦那ともっと一緒にいたいし、子どもも授かりたい。
理由はそれに尽きるが、ひとつの理由にできるだけ長い歳月をかけて生きたい。

今まで大きい病気も怪我もなく生きてこられたことに感謝しつつ、これからもできれば平穏に生きていければ嬉しいものだ。



どうやら私は今年から天中殺に入ってしまったらしい。
今回の手術がどれだけの試練になるのかまだわからないが、色々しっかり受けとめたいと思う。

とりあえず早く旦那に会いたい。
何もない病室で潰しようもない暇を転がしながら、そのうち眠りに落ちれたら。